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【旅ラン2017】おもてなし満載の大会(函館マラソン) [旅ラン・あら★カルト]

by Yさん(A-RUN公認・旅ランナビゲーター)

<前日篇>
ようやく成田―函館間のLCC(Vanilla)が就航。
ということで、気になっていた函館マラソンにエントリーしました。
LCCは1日1便なので予約するのも狭き門ですが、なんとか座席を確保し、一路函館へ。
成田からは正味1時間半程度とあっという間のフライトです。

函館マラソンは事前にゼッケンなどが送付されているので、前日受付は必要ありません。
参加賞(Buff、手袋)を当日受け取っても良いので、本当は不要なのですが、空港に着いたランナーたちは皆流されるように、会場近くの五稜郭行きのバスに大勢が列をなします。
一方、私はまずは観光ということで、一人トラピスチヌ修道院行きのバスに乗り、らくらく座って空港を後にします。このバス、修道院のあと五稜郭にも行きますから、慌てる旅でなければこういった遠回りの方が楽かもしれません。
とはいえ、私もトラピスチヌ修道院を観光したあとは、会場の下見に向かいました。
バスで五稜郭タワー前に着くと、まずタワーに上って五稜郭を見下ろしたあとは公園内を散策するなど、まだ観光モードです。
そして、ようやく競技場(千代台競技場)に向かいます。(徒歩10分)

参加賞を受け取った後、今度は市電に乗って、函館ドック方面へ。
赤れんが倉庫を観光した後、更に函館山へロープウェイで上りました。
翌日の天気は雨予報のため、函館山の夜景を見るなら今日しかないと強行軍です。
やや霧もあったものの、百万ドルの夜景を眺めて宿へ。

因みに、函館の多くのホテルは楽天やじゃらんのようなサイトと提携しているところがどうも少ないようです。
今回も手頃な宿泊先を探すのに苦労しましたが、当日、競技場の裏手のホテルに「空室あり」の表示があったりしましたから、宿泊先を探すのにはコツがいりそうです。

<当日篇>
函館駅から市電で競技場へ。かなり市電は混み合います。
むしろバスの方が空席も多く、狙い目です。

大会はフルとハーフの構成で、ハーフが9時スタート、フルが9時10分スタートの時差スタートとなっています。
9時10分、土方歳三の「進めーっ」の号令と、函館戦争当時の大砲に見送られ、競技場をあとにします。
P01_土方の号令でスタート_.jpg

まずは、陸連登録者のゆっくりランナーを交わしながら前に出て、一息ついたかと思う頃に、(だいたい2キロくらいでしょうか)ハーフのランナーに追いついてしまいます。
一応、ハーフは右手をフルは左手を走るというルールになっていますが、それでもやはり交錯するところは否めません。
6キロくらいで海沿いの漁火通に入り、湯の川温泉街を抜け、8キロ過ぎまでハーフのランナーと併走します。
P02_湯の川温泉街をいく_.jpg
P03_海沿いの漁火通_.jpg

ハーフが折り返したあと、フルは一旦、北上して折り返し(第1折返し)を経て、漁火通に戻る直前で左折して函館空港の裏手を走り14キロ地点まで行って折り返します(第2折返し)。

空港の裏ですから。頭上を飛行機が大きく飛んでいきます。
再度、漁火通へ帰ってきましたが、前半追い風だった風がきつい向かい風として、前を進むのを遮ります。
足底腱膜炎の右足踵の痛みもひどくなってきて、「もはやこれまで」と気力が尽きました。
この足の痛みからすれば、本当のところは収容車に乗りたいところなんですが、まだまだ観光ランを楽しみたいことと、何よりもお楽しみエイドがまさにこれからですから、足を止めるわけにはいきません。

第4エイドでホワイトチョコレートを食べた後、「次は第7エイド(28.7キロ)の丸缶羊羹だな」と、エイドを楽しみに歩みを進めました。
P04_中盤のお楽しみ_.jpg

海沿いの道は、曇っていたのが残念でしたが、気持ちの良い通りです。
途中、啄木小公園など、観光スポットもあります。
漁火通を西へ進み、函館山の麓へやってきました。
空港の裏手もかなりアップダウンがありましたが、函館山の麓は更に激しいアップダウンです。
25キロ手前の坂は、市電が加速を減じるために坂を下る前に一旦停車するくらいですから。
「ここ走ってたら、かなりタフだろうな」と思いながら、斜度のある坂をゆっくり下り、市電の終点(谷地頭駅)で折り返して(第3折り返し)、再度歩いて上ります。
P05_折返しに向かって_.jpg

さて、第7エイドで羊羹を頬張ると、次の楽しみは第8エイド(31.3キロ)。
この大会の最大の難所「ともえ大橋」の手前にあるエイドです。
ここはコーラが供されるほか、2種のスイーツが楽しめるというエイド。
ただ、少し、お腹がいっぱいになってきました。

いつものように脚が攣らないように、水分を補給してきましたが、走っていないので汗もかかず、水ばっかりお腹に溜まってきた感じです。
とはいえ、しっかりエイドになれば、ちゃんと食べます。

さて、最大の難所「ともえ大橋」。
「2キロ程の長い橋が、後半の疲れ切った脚に堪える」というコンセプトで、フルのランナーにとっては、ここが一番の攻略ポイントなんですが、歩いているので、そのつらさがよくわかりませんでした。
それほど勾配もきつくないので、言われているほど難しくないのでは、という印象です。
P06_ともえ大橋をいく_.jpg
実際、歩いている人もそんなにいませんでしたから、やや評判倒れといったところでしょうか。

ともえ大橋を超えると赤れんが倉庫、そして、その向こうに函館山が見えます。良い景色です。
しかし、赤れんが倉庫は前日に観光したから、まぁ、どうでも良いです。
次の楽しみは、最大のエイド、第10エイド(35.8キロ)、緑の島です。
しかし、日差しがきつく、歩いていても、かなりつらくなってきました。
函館どっく付近でまた折り返し(第4折返し)、先ほど横目で恨めしく通り過ぎてきた緑の島に向かいます。
なんとかたどり着いた緑の島。
夕張メロン、海鮮丼(がごめ丼)、塩ラーメン。
P08_終盤のお楽しみ_.JPG
しっかりいただきました。もうちょっと他のエイドに分散してくれたら良いのに、というくらい、大物がここに集中しています。
海鮮丼はウニやイクラ、イカが非常に美味ですし、塩ラーメンも冷たくて、思わず誰もが「あーっ」と感嘆の声をあげます。
緑の島で最後の折り返し(第5折返し)をこなすと、あとはフィニッシュに向かうだけ。
ただ、さすがにお腹いっぱいで、ここから暫くは腹ごなしの散歩ペースになってしまいます。
もう残すところ、5キロ程度。
再度、赤れんが倉庫を過ぎ、ともえ大橋を超えると、残りは2キロ。
P07_赤れんが倉庫を過ぎて函館山へ_.JPG
「最後はちょっと走ろうかな」と無理のないペースで、競技場まで・・・。
なぜ走ったかって?
フィニッシュ後も、まだ“おもてなし”が続くからです。
P09_フィニッシュ_.JPG
フィニッシュ後も供される、函館牛乳、味噌汁(がごめ汁)、いかめし(いかめしの代わりにジャガバターという選択肢もある。)といった、おもてなしの数々。
P10_最後のおもてなし_.jpg
もう満足。
あとは、この脚の痛みを癒やすだけ。
早々に会場を後にすると、市電で湯の川温泉へ。
ゆっくり温泉に浸かると、疲労が抜ける一方、(アドレナリンがきれてきたのか)足の痛みが強くなってきました。
とはいえ、この後も函館山の麓で教会巡りをしたり、グルメを楽しんだりと、アクティブに満喫しましたが(笑)

<後日篇・総括>
大会翌日は曇りのち雨。
雨が降り出す前に観光しておいたおかげで、殆どの函館観光名所はコンプリート。
いや、意外に坂の多い街ですね、函館は。
こんな状態の足の時じゃなかったら、「富士登山競走の練習にはもってこいだ」とガシガシ走っていたんだろうと思います。そんなキツイ坂がたくさんあります。
函館の街は札幌と違って、地下鉄がない分、市電が市民の足になっているようで、街が非常にコンパクトにまとまっていて、アクセスは市電を使えばほぼ十分という感じでした。
当然のように食べ物も美味しい。これは大会のエイドでも十分堪能したところですが・・・。
函館マラソンは、コース自体はそれなりにアップダウンのあるコースで、海沿いは風の影響も否定できないだけに、タイムを狙うのは難しそう。
街が狭いために折返しが5回もある特徴的なコースですが、みんなで走ったら、途中ですれ違う機会が非常に多いということでもあります。
また、観光ランとしては、走っていて飽きないコースで、十分お薦めできる大会です。
制限時間は5時間半と、(北海道マラソンに比べればマシですが)それなりに厳しい制限ですが、ハーフの部があるというのが良いですね。
走力に合わせて、誰もが参加ができる大会で、お薦めです。

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【旅ラン2017】番外編:スマホの過信には気をつけよう

皆さん、スマホで何でもかんでも管理するようになってしまって、事前準備が疎かになってしまったり、していませんか?
私も、スマホさえあれば、その場で何でも調べられると考えて、いろいろな予定等はスマホだけで管理していたのですが・・・。

大会前日、函館山で夜景を待っている最中、突然、スマホが沈黙。
うんともすんとも言わない。
ややパニックです。
なんといっても、今日の宿の名前も、地図も、電話番号もすべてスマホに記録されているだけなんですから。
更に付け加えると、宿は函館市内ではない。
うまく宿泊先がとれず、市外(北斗市)の上磯ってところに宿を取っていたんです。
幸い、宿のある、この上磯っていう駅名と、ぼんやりとした宿の名前だけは記憶に残っていました。
「まぁ駅まで行けばなんとかなるか」と3セクの道南いさりび鉄道で30分。
やや楽観的に上磯駅に降り立ったものの、無人駅の周囲には店もなく、まっくら(>_<)。
駅の周囲から少しずつ離れて、何か目印はないかと探す。
暫く捜索した結果、駅から400Mほど離れたところに、閉店間際のスーパーマーケットを発見。
「やった、これで道が聞ける」と勇んで、店に飛び込んだんですが・・・。
「○○っていうホテルみたいなところって、どこにあるか知っていますか?」
「いえ、聞いたことないですね」

とぼとぼと店を後にし、更に捜索範囲を広げます。
しかし、見つからない。
これは駅で野宿するしかないかと覚悟を決めた頃、やっとそれらしい灯りを発見。

駅を出て30分。ようやく宿泊先に到着しました。

教訓:
スマホは便利だけれど、過信しちゃダメ。
重要な情報は紙に印刷して持ち歩いておくようにしましょう。

なぜか、翌日にスマホは回復したので、その後は何とかなりましたが、飛行機の予約番号やら何やらすべてスマホで管理していたので、復旧しなかったら、すごく面倒なことになっていました。

【地元ラン版】鋸南ヒルズマラソン [旅ラン・あら★カルト]

by EI隊長

 先月、富士裾野高原マラソンの10kmを走り、復路のダウン・コースを心底気持ち良く快走した。「また経験したいなぁー」と思っていた。今回走る鋸南ヒルズマラソンに参加したA-RUNメンバーから「上りはきつい・・・、が復路のダウンヒルは最高!」という評価を聞いており、「また快走できるかな」と少々期待していた。
 ただ不安は傾斜が急なこと。主催者から送られてきたコースレイアウトとにらめっこする。

【写真】コースレイアウト
①コースレイアウト.jpg

 2.5kmまでの坂道を上りきると次は3.5km辺りに急坂。上り切ると5km手前にまたコブ。5kmで折り返すと復路は往路の3.5kmから下った長い坂が待ち受けている。まあ上り坂は歩幅を狭めて走り、場合によっては歩きを入れればよい。
 開催日が土曜日のため、金曜日21時半に帰宅すると突貫で準備するしかない。今回、ハーフにけんちゃん、同じ10kmにKパパさんが参加するが、一緒に待ち合わせて行く余裕がない。「現地で会おう」とLINEで伝える。
 津田沼から安房勝山までは遠い。2時間弱ある。安房勝山駅から大会会場までも徒歩で15分かかった。地元ランというより準旅ランクラス。

【写真】田圃と丘陵
②田圃と丘陵.jpg

 天候は強風との予報だったか気にならない程度。それより晴れて暑くなりそうだ。飲食ブース裏手の日陰に陣取る。

【写真】大会会場風景
③大会会場風景.jpg

 ナンバーを取り付け、ストレッチを行い、田圃を周回してウォーミング・アップを済ませる。あとはヴァームを飲みながらトイレ待ち。先(10時半)にスタートするハーフのランナーが優先された。

【写真】仮設トイレ
④仮設トイレ.jpg

 10時半にはKパパさんと一緒に勝山学園入口の道路端に陣取り、ハーフに参加したけんちゃんを見送る。
 次は10kmのスタート。入賞を狙うKパパさんは第一列に並び、私(EI)は10列目に並ぶが、それでも結構前の方。
 10kmのスタートは10時45分。出だしから穏やかな勾配だが、殆ど平地と変わらない。山路に入り若干の上りの後、左に下って台形を描くように田圃の周回を走る。これから走るコースに目を向けるとKパパさんが先頭から5番目辺りで頑張っている。
 富津館山道路横を走り、右折して少し走ると台形周回に入る前の山路に戻る。ここから上り坂が延々と続く。
 上り坂は短ければ嫌いでない。歩幅を狭めて一歩一歩繰り出すとどんどん先行するランナーに近付いていく。まだまだ快適。ただ曲がっても曲がっても上り坂が続く。次第に息が上がり、2km(2km付近に給水あり)を過ぎ、「もうあの辺りで一旦、フラットだろう」と勝手に思って息を切らして上ったところ、まだ上りが続く。
 走りのスピードが歩きのペースと殆ど変わらなくなった。腰とお尻の痛みや脚のヒリヒリ感に悪影響しそうだと判断し、歩きに切り替える。
 結構歩く。坂を上り切ったところでまた走り出す。追い抜かれたランナーに追い付き、追い越す。
 3.5km付近でまた長い上り坂が続く。頭は直ぐに「歩きに切り替えよう」と判断。一旦歩くと歩き癖が付く。ただまだ往路なので体力を温存するため仕方ない。
 4km辺りの給水後、少し走った辺りで上り坂を激走してくるKパパさんと行き交う。総合7位。頑張っているなぁ~。
 5kmまでアップダウンが続くが何とか踏ん張って折り返す。更に先へ進むハーフの方は大変だろうな。
 折り返し後も無理しない。復路の高度75mから150mまで上る二段階の坂で、二回歩きを取り入れた。
 さあ残りは下り基調。コースディレクターのアドバイスに従い、真下着地をイメージして歩幅を狭めて脚の回転を良くする。結構なペースで飛ばしているが前のランナーも同様で追い付けない。
 残り2kmの給水で頭に水を掛け、脚の回転を維持して下る。ああ、台形周回まで戻ってきた。
 下り基調を長く走ってきたので少しの上りも大変な負荷に感じる。スタッフの声援を受けて台形周回を走り、山路へ戻る最後の上りは極端に歩幅を狭めて・・・上り切った!
「あと800メートルです」
 あとは脚の回転を維持するだけ。勝山学園間近の県道184号線で先にゴールしたKパパさん(抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返し、総合7位、年代1位とのこと。おめでとう!!)の声援を受け、最後の力を振り絞る。
 勝山学園内に入るとあとは真っ直ぐ。両手を挙げてゴール。

【写真】ゴール!
⑤ゴール!.jpg

 長くて急な上り坂には苦しめられたが、十分ダウンヒルを楽しむことはできた。今の脚の状態としては適切な走りができたと思う。歩くことが次の走りに繋がる。
 ゴール後、どのような飲食ブースがあるかをチェック。コーヒー・ドリンク、やきそば・アイス、ピザ・フレッシュジュース、パン・クッキー・ワッフル、おにぎり・ハンバーガー、生ビール・カレー。更衣室や手荷物受付があったことを知った。

【写真】生とうもろこし売り
⑥生とうもろこし売り.jpg

【写真】コーヒーと焼き立てパン
⑦コーヒーと焼き立てパン.jpg

 ただ内房線の電車は1時間に1本。長居できない。すたこらさっさと会場を後にした。

【写真】すたこらさっさ
⑧すたこらさっさ.jpg

【写真】1時間に1本の安房勝山駅
⑨1時間に1本の安房勝山駅.jpg

【写真】長閑な電車内
⑩長閑な電車内.jpg

富士裾野高原マラソン [旅ラン・あら★カルト]

by EI隊長

 以前一度、富士裾野高原マラソンのハーフに参加したことがある。上り路をカラフルなウェアのランナーが川の流れのように空へ昇って行く様を観ながら“美しい”と思った。また経験したくて今回10kmに参加した。
 6時44分津田沼駅発の電車に乗り、東京駅で新幹線に乗り換え、定刻8時19分に三島駅へ到着。プラットフォームから富士山が見える。中腹より下は雲がかかり、隠されつつあった。
 三島駅の新幹線改札口から直接、駅構内を出た。富士裾野高原マラソンの幟はなく、案内スタッフもおらず、ロータリーはタクシーばかりでシャトル・バスがない。
 参加通知書のハガキを確認すると“会場行臨時バスは三島駅南口発”とある。北口であった。
 JRの駅員に事情を話して改札を通してもらい、バックパックを開けたまま慌てながら地下道を小走りして南口に出ると・・・、良かった!富士裾野高原マラソンの幟があった。

【写真】三島駅南口
三島駅南口.jpg

 出発時間ギリギリだったので座席は諦めていた。しかし最後のシャトル・バスとなる8時半発のバスに乗車する参加者は少なく、楽々座れた。(復路も出発時刻ギリギリに現れたところ、座席の無い三人の内の一人となった。毎回、上手くいくことはない)片道720円で所要50分。
 途中、裾野駅に立ち寄り、東名高速道路と平行する国道246号線を走って大会会場となる裾野市運動公園へ到着する。
 到着した際、富士山は辛うじて頂だけが見えていたが、次第に雲に覆い隠された。

【写真】裾野市運動公園到着時の富士山
裾野市運動公園到着時の富士山.jpg

 スタート・ゴールとなる陸上競技場のトラックはブルーで美しく、競技場を取り囲む芝生の観客席も嬉しい。

【写真】陸上競技場のブルー・トラック
陸上競技場のブルー・トラック.jpg

【写真】芝生の観客席
芝生の観客席.jpg

 芝生の上にレジャーシートを敷き、ナンバーの取り付けや着替え等、準備を済ませる。
 ハーフのランナーがトラックに続々と集合しつつある時点で10kmスタートまで30分強となり、ウォーミング・アップを開始した。
 野球場とやすらぎの広場を周回する。フラットは淡々と走れたが、少しの上り坂で腰とお尻の痛みに起因した脚の疲労を覚えた。

【写真】裾野市運動公園の全体図
裾野市運動公園の全体図.jpg

 ハーフがスタートした後なのでトイレは行列待がなく利用できる。
 全て準備を済ませ、20分前にはスタートライン並ぶ。陽射しはあるが風が吹き、それ程の暑さは感じない。
 前回のハーフに参加した際、上りの5kmに続くアップダウンのある周回コース1周までは辛うじて走れた。2周目でへとへととなり、ペースが上がることなく長い下りを走り、精魂尽き果てて競技場へ戻ってきた記憶がある。

【写真】富士裾野高原マラソン大会コース図
富士裾野高原マラソン大会コース図.jpg

 今回は10km。上りの5km(標高差200メートル)の後は下りのみ。距離で言えば気が楽なはずなのに、延々と上りが続くので気が重い。
 10時25分スタート。トラックを1周半するため、競技場を出たところで早くも1km。あとは5km過ぎの大野路交差点まで上りの連続だ。

【写真】運動公園を出て直ぐの路の脇
運動公園を出て直ぐの路の脇.jpg

 上りは歩幅を狭めて走るためスピードがでず、疼(うず)く腰やお尻に優しい。
 極端な傾斜のある坂はないが、3km手前、4km手前、それと5km前後の坂がきつい。
 今回、10kmのナンバーが白のため、はたまた暑いので白いウェアを着たランナーが多いためか、“白”だけが目立つ“川の流れ”であった。期待していたのに至極残園!
 給水は3ヶ所(往路は3.2kmと4.5km、復路は7km)あり、給水だけでなく、項(うなじ)や膝に水を掛けて冷やす。
 3km手前の坂は何とか凌ぎ、4km手前の坂で喘いだが、上り切った後、走りながら呼吸を整えた。
 折り返し手前で先にスタートしたハーフのランナーと合流する。きついアップダウンを走ってきたのに、彼ら・彼女らのペースは軽快で、楽々私を追い抜いていく。
 最後となる5km付近の坂。ダラダラ長く続き歩きたくなるが、ここで歩いたらお終いだ。
 遂に折り返しへ到着!そして-待望の下り!!
 無意識に皆飛ばし出し、釣られて腰やお尻が悪いのに私もスピードを上げた。
 向かい風なので帽子を飛ばされないよう手に持つ。ああっ、前回、フラフラな状態でサングラスを付けた眼鏡を地面に落としたことを思い出した。
 結構なペースで下りを快走していると、女性ランナーが上りのランナーに声援を掛けながら駆け下ってくる。地元・裾野市のゲスト・ランナーだ。結構なスピードがあり、一気に私を追い抜き去っていった。最後尾かからスタートしたはずなのに・・・。
 1kmのスプリット・タイムからすると、自分としては結構なペースで頗る快調な走り。更にペースを上げて腰やお尻を痛めては台無しなので、このペースを維持する。
 フラットなコースならば通常一旦へこたれる6km過ぎは逆にペースが上がり、疲れがでる7kmもお構いなしにペースを維持できた。8kmも同じ。
 気になったのが9km過ぎのフラット。長く下りを走り続けるとフラットが上り坂のように感じるからだ。しかし・・・、杞憂。脚は快走を続ける。
 競技場の入口を潜り、青いトラックを回り、両手を挙げてゴールする。

【写真】陸上競技場内のゴールゲート
陸上競技場内のゴールゲート.jpg

 前半、上りで時間がかかったことから考えると、下りで結構、時間を稼いだのかなと思うタイムであった。
 レース後、雲に隠れていた富士山の頂きが少しだけ見えるようになった。快走したご褒美かもしれない。

【写真】レース後、頂が少し見えた富士山
レース後、頂が少し見えた富士山.jpg

 また自衛隊員が料理した豚汁(無料)は具沢山で、レース後の体に持ってこいの一品であった。

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