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富士裾野高原マラソン [旅ラン・あら★カルト]

by EI隊長

 以前一度、富士裾野高原マラソンのハーフに参加したことがある。上り路をカラフルなウェアのランナーが川の流れのように空へ昇って行く様を観ながら“美しい”と思った。また経験したくて今回10kmに参加した。
 6時44分津田沼駅発の電車に乗り、東京駅で新幹線に乗り換え、定刻8時19分に三島駅へ到着。プラットフォームから富士山が見える。中腹より下は雲がかかり、隠されつつあった。
 三島駅の新幹線改札口から直接、駅構内を出た。富士裾野高原マラソンの幟はなく、案内スタッフもおらず、ロータリーはタクシーばかりでシャトル・バスがない。
 参加通知書のハガキを確認すると“会場行臨時バスは三島駅南口発”とある。北口であった。
 JRの駅員に事情を話して改札を通してもらい、バックパックを開けたまま慌てながら地下道を小走りして南口に出ると・・・、良かった!富士裾野高原マラソンの幟があった。

【写真】三島駅南口
三島駅南口.jpg

 出発時間ギリギリだったので座席は諦めていた。しかし最後のシャトル・バスとなる8時半発のバスに乗車する参加者は少なく、楽々座れた。(復路も出発時刻ギリギリに現れたところ、座席の無い三人の内の一人となった。毎回、上手くいくことはない)片道720円で所要50分。
 途中、裾野駅に立ち寄り、東名高速道路と平行する国道246号線を走って大会会場となる裾野市運動公園へ到着する。
 到着した際、富士山は辛うじて頂だけが見えていたが、次第に雲に覆い隠された。

【写真】裾野市運動公園到着時の富士山
裾野市運動公園到着時の富士山.jpg

 スタート・ゴールとなる陸上競技場のトラックはブルーで美しく、競技場を取り囲む芝生の観客席も嬉しい。

【写真】陸上競技場のブルー・トラック
陸上競技場のブルー・トラック.jpg

【写真】芝生の観客席
芝生の観客席.jpg

 芝生の上にレジャーシートを敷き、ナンバーの取り付けや着替え等、準備を済ませる。
 ハーフのランナーがトラックに続々と集合しつつある時点で10kmスタートまで30分強となり、ウォーミング・アップを開始した。
 野球場とやすらぎの広場を周回する。フラットは淡々と走れたが、少しの上り坂で腰とお尻の痛みに起因した脚の疲労を覚えた。

【写真】裾野市運動公園の全体図
裾野市運動公園の全体図.jpg

 ハーフがスタートした後なのでトイレは行列待がなく利用できる。
 全て準備を済ませ、20分前にはスタートライン並ぶ。陽射しはあるが風が吹き、それ程の暑さは感じない。
 前回のハーフに参加した際、上りの5kmに続くアップダウンのある周回コース1周までは辛うじて走れた。2周目でへとへととなり、ペースが上がることなく長い下りを走り、精魂尽き果てて競技場へ戻ってきた記憶がある。

【写真】富士裾野高原マラソン大会コース図
富士裾野高原マラソン大会コース図.jpg

 今回は10km。上りの5km(標高差200メートル)の後は下りのみ。距離で言えば気が楽なはずなのに、延々と上りが続くので気が重い。
 10時25分スタート。トラックを1周半するため、競技場を出たところで早くも1km。あとは5km過ぎの大野路交差点まで上りの連続だ。

【写真】運動公園を出て直ぐの路の脇
運動公園を出て直ぐの路の脇.jpg

 上りは歩幅を狭めて走るためスピードがでず、疼(うず)く腰やお尻に優しい。
 極端な傾斜のある坂はないが、3km手前、4km手前、それと5km前後の坂がきつい。
 今回、10kmのナンバーが白のため、はたまた暑いので白いウェアを着たランナーが多いためか、“白”だけが目立つ“川の流れ”であった。期待していたのに至極残園!
 給水は3ヶ所(往路は3.2kmと4.5km、復路は7km)あり、給水だけでなく、項(うなじ)や膝に水を掛けて冷やす。
 3km手前の坂は何とか凌ぎ、4km手前の坂で喘いだが、上り切った後、走りながら呼吸を整えた。
 折り返し手前で先にスタートしたハーフのランナーと合流する。きついアップダウンを走ってきたのに、彼ら・彼女らのペースは軽快で、楽々私を追い抜いていく。
 最後となる5km付近の坂。ダラダラ長く続き歩きたくなるが、ここで歩いたらお終いだ。
 遂に折り返しへ到着!そして-待望の下り!!
 無意識に皆飛ばし出し、釣られて腰やお尻が悪いのに私もスピードを上げた。
 向かい風なので帽子を飛ばされないよう手に持つ。ああっ、前回、フラフラな状態でサングラスを付けた眼鏡を地面に落としたことを思い出した。
 結構なペースで下りを快走していると、女性ランナーが上りのランナーに声援を掛けながら駆け下ってくる。地元・裾野市のゲスト・ランナーだ。結構なスピードがあり、一気に私を追い抜き去っていった。最後尾かからスタートしたはずなのに・・・。
 1kmのスプリット・タイムからすると、自分としては結構なペースで頗る快調な走り。更にペースを上げて腰やお尻を痛めては台無しなので、このペースを維持する。
 フラットなコースならば通常一旦へこたれる6km過ぎは逆にペースが上がり、疲れがでる7kmもお構いなしにペースを維持できた。8kmも同じ。
 気になったのが9km過ぎのフラット。長く下りを走り続けるとフラットが上り坂のように感じるからだ。しかし・・・、杞憂。脚は快走を続ける。
 競技場の入口を潜り、青いトラックを回り、両手を挙げてゴールする。

【写真】陸上競技場内のゴールゲート
陸上競技場内のゴールゲート.jpg

 前半、上りで時間がかかったことから考えると、下りで結構、時間を稼いだのかなと思うタイムであった。
 レース後、雲に隠れていた富士山の頂きが少しだけ見えるようになった。快走したご褒美かもしれない。

【写真】レース後、頂が少し見えた富士山
レース後、頂が少し見えた富士山.jpg

 また自衛隊員が料理した豚汁(無料)は具沢山で、レース後の体に持ってこいの一品であった。

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